高校四年生(ラジオドラマ化決定!)



「そうだ、答えを決める前に曲だけ聴いてけ。多分言葉で語るより響くと思うからよ。オレもこのバンドの曲で自分の進むべき道を見つけれた」


遷崎は一枚のアルバムをテーブルに置いて出掛けた。


俺は素直にアルバムを手に取り、レコーダーにCDを導かれるようにセットし流した。


これを聴き終えたら
何か見えるかもしれない
何故か本当にそう思えた。



“ONE OK ROCK”の
アルバム
“ゼイタクビョウ”収録曲

【ケムリ】


この曲が部屋中に流れた途端、さっきまで抑えていた感情が爆発した。


歌詞が自分の人生に突き刺さる


涙がどうしようもなく
溢れ出て
拭っても拭っても
止まらなくなった。


夕日が沈み影に
包み込まれる


生きている気がした――

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