LOST MUSIC〜消えない残像〜
雅臣の言葉が、まるで頭を殴られたように響いていく――。
……当たり前だと思う。
俺にはこんな罰じゃ足りない。
仲間を誰よりも想う雅臣の心の傷は、きっとすごく深いもの。
許せなくて当然だ。
もう昔みたいに笑い合うことなんてありはしない。
俺には、言葉を返す資格もないから……。
「もう俺、帰るから」
そう冷えきった声で言い残し、雅臣は去っていく。
「待ってよ、雅臣っ!」
千秋は必死に雅臣を追った。
涙声で崩れそうになりながら。
「……もう、やめろよ」