LOST MUSIC〜消えない残像〜
悪夢を見ているようで信じられなかった。
俺はStellarとしてデビューし、星羅は小説家になる、それが俺の未来予想図。
お互いに夢を叶え、ずっと隣にいられるものと、俺は信じて疑わなかった。
なのに、星羅は日に日に弱っていく。
病室の侘しいベッドの上で星羅が儚い笑顔を浮かべるたび、苦しくて苦しくて星羅に会いに行くのが辛くなった。
どれだけ神様を恨んだだろう……。
どれだけ俺が代われたらって思っただろう……。
でも、全部無意味なことだった。
それを俺に告げたのは一本の残酷な電話――。