LOST MUSIC〜消えない残像〜
今だって、暗闇の中、滲んだ視界の中、ただ一つ光が見える。
画面の人工的な光が、どこまでも優しく温かい輝きを放つ。
ごめん、……ごめん、星羅……。
俺が気付かなかっただけなんだ。
俺が闇しか見てなかっただけ。
星羅はいつだって、俺を照らしてくれてたんだ――。
言い表わせない想いがあつい涙になって、止まることなく頬を流れる。
そして、そっと、床に横たわるギターに手を伸ばした。
鮮明によみがえる、走馬灯のように。
大好きな星羅の眩しい笑顔が――。
星羅に、星羅に、今すぐ会いたい――。