LOST MUSIC〜消えない残像〜
その刹那、空に素早く光が流れた――。
まだその瞬間は、光の線という残像になって、俺の目に焼き付いている。
――夜空を横切る一筋の流星――。
俺はまだその消えぬ残像に目を奪われている。
すると何故か、瞳からあついものが溢れだした。
……星羅――。
胸があたたかいもので満たされていく。
やっぱり俺は星羅にいつももらってばかりだ……。
輝く流れ星を、優しい光を――。
俺は星にギターを掲げて立ち上がった。
「Stellarの歌、絶対届けるから――」
声の限りに叫んで、星羅に誓う。
もう俺は夢を諦めないと――。