LOST MUSIC〜消えない残像〜
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「今までごめん」
視界に入るのは、少し染みのある懐かしい部室の床と馴染んだ靴の爪先。
俺は雅臣達を目の前に、床しか見えないほど頭を下げた。
「やっと分かったんだ……。都合がよすぎるのは分かってる。でも、またStellarに戻りたい――」
今の正直な気持ちを、そのまま口にする。
俺の夢を、星羅の夢を、こいつらと叶えたい――。
決して俺を許してくれるとは思ってない。
でも、俺にはStellarしかないんだ。
――Stellarじゃなきゃ駄目なんだ。
「頼む、もう一度、もう一度一緒に歌わせてくれ――」