LOST MUSIC〜消えない残像〜

あとがき

～あとがき～


ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。

作中であとがきが出てきて驚かれた方も中にはいらっしゃると思いますが、今度こそ正真正銘のあとがきです。


本作は人の“死”というものを軸に、主人公・奏斗達の葛藤を描いてきました。

死というものはいつ訪れるかは分かりませんが、誰にもいつの日か訪れるものです。

でも、なかなかそんなこと、普段の生活では考えることは少ないですよね。

だから、何か伝えたいことがあっても、照れくさいから、後でも平気だからとついつい後回しにしていることはありませんか？

私も間違いなくその一人です。

星羅を亡くした奏斗もまた、それを悔やんでいました。

気持ちを伝えるというのはとてもシンプルなことだけれど、成長していくにつれ、不思議と難しくなっていくものだなとしみじみ思います。