LOST MUSIC〜消えない残像〜
また、奏斗も雅臣も千秋も智也も、とても身近な存在である星羅の死に皆それぞれの形で囚われてきました。
そして、翠月も実の姉の死により、自分の弱さや親への想いなど重いものを沢山背負いながら、悲しみに耐えてきました。
私自身、昔、とても優しくしてくれた先輩を亡くしたことがあります。
この間まで一緒にいた先輩が何故いなくなっちゃうのと最初は理解なんかできるわけもなく、身近な人の初めての死にただただ泣くことしかできなかったのを覚えています。
だけど、その先輩は星羅のように夢を持ち、凛々しく胸を張って生きていました。
だから、そんな先輩に対して私がいつまでも泣いていたら絶対に喜ばない。
寧ろ、生きている私が立ち止まっていてどうするんだと思わされました。
星羅は先輩をモデルにして書いたわけではないですが、今思うとなんか重なる部分もあるなぁなんて思いますね。