LOST MUSIC〜消えない残像〜


花は散ったら、もう終わり。


もうあの日のStellarは存在しないんだ。


「もう俺はギターも弾かないし、歌も二度と歌わない」


多分俺は少女に言うふりをして、自分に言い聞かせているのだろう。


もう二度と音は奏でられないのだと……。


「こいつのために来たんなら、諦めな。この意気地なしはもう歌も歌えねぇんだから」


雅臣の辛辣な言葉と嘲笑いが、少女の大きな黒い瞳を揺らす。


「……何でですか?……あんなに素敵なのに……」


星羅にそっくりな声が不安定な音を奏で、揺れる瞳に俺を映した。



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