LOST MUSIC〜消えない残像〜
罪と罰
――ベッドに重く沈み込む体。
闇に包まれた白いはずの天井。
俺は無力な青白い腕を、天井に向かって無気力に伸ばす。
……届きはしないのに……。
分かり切ったことを実感し、脱力した腕がすとんと落ちた。
こうして幾度眠れぬ夜が過ぎただろう……。
沈み込んだ身を起こし、窓の傍らにもたれてみる。
色を失わさせる夜の闇に包まれた室内。
そんな中を冷たい月の光が侘しく照らしだす。
こんな夜は嫌いだ。
――見たくもない自分の気持ちまで、浮き彫りにされそうで……。