LOST MUSIC〜消えない残像〜
――星羅は俺に怒ってるんだろう……?
これも、俺への罰なんだろう。
でも、ギターを遠ざけてきた俺に、また音楽をやれっていうのかよ。
それはあまりに酷だ……。
だけど、星羅にそっくりな瞳に見つめられたら、俺はどうすることもできない。
「……俺は戻りはしないぞ。教えるだけだ……」
これが星羅からの罰だというならば、俺は甘んじてうけよう――。
「あっ、ありがとうございますっ――!」
錫代の晴れやかな笑顔は、星羅を彷彿させた。
……どんなに辛くても、俺は罰をうけ続けなきゃ、な……。