。+゚俺様オオカミ゚+。2


「なに難しそうな顔してんの?」

「どのクラスにも名前がなくって…って、うわっ!!」

「うわって、酷いなぁ」

私の後ろに彩月君が立っていた。

「急に現れたらびっくりするでしょ?」

私は小さく頬を膨らませた。

「びっくりさせちゃった?ごめんごめん」

ははっ、と笑う彩月君。

かっこいいし、いい人だしモテるのも当たり前なわけだ。

「で、名前がないって?」

「うん」

「俺もなかったよ?」

「うん、って、え?」

どういうこと?彩月君もないの?

「ってことは、特別クラスじゃないかな」

特別クラス?


< 12 / 154 >

この作品をシェア

pagetop