伝えたい想い 〜それでもあなたが好き〜


そして待ちに待った翌日。

元旦には親戚一同、おばあちゃんの家に集まるのが毎年の恒例。

今年も例外ではなく、朝から一家総出でおばあちゃんの家に来ていた。

就職をしてからはお年玉を貰う立場からあげる立場に逆転した為、お小遣いの中からお年玉用に5人分を包んだ。

妹2人を含め、従姉妹達はみんなあたしよりも年下ばかりだからちょっぴり痛い出費。

集まったからと言って特に何をする訳でもなく、おばあちゃんお手製のおせちをつまみながら、約束の時間まではテレビを見ながらのんびりと過ごしていた。

おばあちゃんの家はどこにいても携帯の電波は圏外。

だから唯一アンテナが1本だけ立つ窓際のテーブルに携帯を置き、こまめにセンター問い合わせをしていると、お昼過ぎにケンジからメールが届いた。

ケンジの家とおばあちゃんの家は割と近い場所に位置しているので、あたしの下手な説明でもなんとかケンジに伝わり、数分後に到着した彼の車に乗り込む。


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