伝えたい想い 〜それでもあなたが好き〜
「お姉ちゃん、支度できた?」
「もうちょっと待ってて」
「早くしないともうすぐ時間になっちゃうよ」
「あと化粧直したら終わるから」
今日は妹の愛美と以前から一緒に行こうと約束していた居酒屋へ行く日。
土曜日だけど今日は出勤日で、1日仕事をしてきたあたしは化粧は崩れているし、髪はボサボサ。
さすがにこのままで出掛けるのは恥ずかしい。
スーパーでレジの仕事をしている愛美はいつも買い出しに来るそこの店長と仲が良く、仕事仲間ともよく行っているみたい。
というあたしも、ついこの間会社の忘年会で行ったばかりなのだけど。
料理は美味しいし、店員は格好良くて目の保養で、女性にもかなり人気があるのも頷ける。
「よし、できた」
「遅いよー。先に外行ってるからね」
「今行くー!」
既に準備万端の愛美に急かされながら支度を終えると、あたし達はお店へと向かった。