伝えたい想い 〜それでもあなたが好き〜


「実は、奥さん……いる人なんだけど……」

「ええ!?」

その時の亜季と旦那さんは、驚きのあまり開いた口が塞がらなくなっていた。

「で、でもね、奥さんとは別居中で、離婚の話とかしてるところなをだって」

慌ててそう付け加えると2人はホッとしたようで、「大変だけど頑張って」と言ってくれた。

「もし奥さんがどうしても別れてくれなかったら奥さん刺しちゃえば?刑務所入っても真面目にしてれば2年くらいで出て来れるんじゃない?」

「怖い冗談やめてよ〜」

フライの盛り合わせをすっかり食べ終えた亜季の旦那さんの口から思いもよらない台詞が出てきて、危うく飲みかけていた水を亜季に向かって吹き出してしまうところだったじゃないか。

それから、お腹も一杯になりカラオケへと移動し、暫く3人で歌っていると旦那さんの友達から携帯に連絡が入った。

どうやら仕事が長引いてしまって今日は来られないとの事。

仕方が無いのでそのまま3人でカラオケを満喫する事にした。


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