零才塔



「期限は12ヶ月……その間に争いが終わらなければ世界も、私達も全て消えて無くなるのだ」



その言葉にしっかりしなければ、と思う。自分が最後の希望なんだと多くは語られなくともミズキは感じていた。



そして、主守様もその役目の人だったのだろう、と。



自分が無事に戻れば、また平和な世界で守人となり、塔を登る生活に戻るのだろう。



「わかりました。私が必ず争いを止めてみせます!!」



ミズキは一人、震える拳を握り締め旅立った。






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