あたしの王子様
あたしが屋上に着くと
蒼空はフェンスに寄りかかって
ケータイを見つめていた。
「…蒼空?」
あたしがそう言うと
蒼空は驚いた顔をしてから
軽く微笑んだ。
うわぁ…蒼空が笑ったの
初めてみた…かっこいい…
『もう呆れて来てくれないと思った。』
「え?」
『だからっ…完璧フられたかと思った。』
「えっ、なんで!?あたしがフられるかと思ってたんだけどっ」
『はぁっ!?なんでだよ!!』
「だ…だって、、、蒼空はあたしのこと好きじゃないでしょ!?」
『だから俺の気持ちに伝えるために呼んだんだけど。』
「…」
わかってるよ。
どーせフられるんでしょう?
『あのなぁ…
俺は……