赤い糸のある学校

そういう思いがめぐりつつ、4時間目の
準備をする。
「ねえねえ、あっか~。
さっき悼弥君と何話してたの?」
みっち~が問いかけてきた。
言えるわけないじゃん・・・。
『あなたが危険』だなんて・・・。
「大したことないよ。
クラスのことで相談があっただけ」
「ふうん・・・」
なんだか不満そうに、みっち~が答える。
「そろそろ始まるよ」
「あ、ほんとだ。じゃ、
あとでね。あっか~」
そう言って、みっち~は去っていった。

4時間目、眠かったぁ~。
やっとお昼だよ。
「あっか~、食べよ~」
「うん。そうだ・・・!?」
言おうとして、誰かに口をふさがれた。
そして、屋上へ連れて行かれた。
いったい誰が・・・
「おい」
悼弥君だった。
「あの女にはくっつくなって言ったろ?」
「い、言われたけど・・・。
みっち~がくっついてくるから・・・」
「人のせいにするな」
「はい・・・」
そう言われて、しゅんとしていたら、
悼弥君がお弁当を広げ始めた。
「あいつ以外、一緒に食べる奴いねぇんだろ?
食べようぜ。俺も腹減った」
「えっ・・・。いいの?」
「いいから弁当広げてんだろ」
「・・・ありがと」
みっち~には悪いような気もするけど・・・
ま、いっか。

悼弥君に改めてあの事を聞くことにした。
「ねえ、悼弥君、みっち~が危険って
どういうこと?私全然分かんないよ」
「・・・・・」
「黙らないでよ。答えてよ」
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