あなたへ…。
「祐貴っ!!」
あたしは久しぶりに見る祐貴の胸に飛び込んだ
「おっと」
「大丈夫??どこも痛くない!?」
「え?」
「あたしは今日で退院なのに…祐貴は…」
「……大丈夫!心配すんなっ♪」
「でも…」
「俺は打った所が頭だったから脳検査するだけだよ」
「………」
「そんな悲しい顔しないっ」
「……」
「なっ?」
「…うん」
「俺は【ゆうき】だぞっ!ゆうきの塊なんだぜっ!だから大丈夫♪」
「………」
「てゆーか、美華心配しすぎ!!まだ何が起こるかわかんないんだからさっ」
「そうだよね」
「うんっマイナスに考えるな」
「うんっ」
ワシャワシャ…
「ヒャ…」
祐貴があたしの髪を
くしゃくしゃにした
「クス…美華は可愛いな」
「なっ何よっ急に…」
「なーんでも?」
「もうっ!祐貴の意地悪っ」
「はっ!?俺意地悪じゃねーよっ」
幸せな言い合い
こんな日々がずっと続くと思ってた…