あなたへ…。



「おいしょっおいしょっ」

「ゆうぅみかおもたい?」

「ぜんぜんおもくないよっ!だいじょうぶっ」


祐貴は小さい体で
一生懸命あたしをおんぶしてくれた


「みかー」

「なぁにー?」

「ぼく、みかといっしょういっしょにいるからっ」

「うんっ」

「みかはぼくがまもるからっ」

「うんっ!」


小さい子らしい台詞…

【僕が守る】

その言葉通り
あたしはいままでずっと
祐貴に守られてきた



犬から追い掛けられた時も

石ころに躓いて転んだ時も

幼稚園の子にいじめられた時も…


いつでもあたしの所へ駆け付けて来て
あたしを助けてくれた





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