RPG学園♪
「…。」

「…。」

知也と真琴が見つめあって動かない。

「おい、知也。

何してんだよ。」

史郎が言う。

「いや、実は女の子と付き合うの初めてだからさ…」

「わ、私もです。」

真琴が言う。


「俺らもだよな?」

史郎が結衣に言う。

「うん。

しー君一筋だもん。」

「幸大は?」

「俺もこいつらが初めてだけど…」

「私もだけど。」

奏が言う。

「私も兄様だけよ。」

「私もです。」

水瀬が言う。

「私も。」

沙耶が言う。



「あのさ、どうしたら…」

知也が助けを求める。

「デートとかの約束したらどうだ?」

史郎が言う。

「いや、このままデートしたら一言も喋らないって。」

幸大が言う。


「じゃあダブルデートは?」

史郎が言う。

「それならアリだろ。

史郎が知也をサポートすれば良いんだからな。」

「幸大は?」

「俺が入ったらダブルじゃなくなる。

それに人数は極力少なくするべきだろ?」

「そうか…そうだな。

知也、どうだ?」

「真琴ちゃんはそれで良い?」

知也が言う。

「はい。

知也先輩とデートできるなら。」

「日時は?」

「ゴールデンウィークなんかどう?」

結衣が言う。

「俺は問題ない。

知也と真琴ちゃんは?」

「俺もOK!」

「私も空いてます。」

「じゃあ決まりだな。」

史郎がその場を納めた。
< 107 / 204 >

この作品をシェア

pagetop