RPG学園♪
「真琴ちゃん?」

「何ですか?」

「君…誰?」

「…。」

真琴が黙る。

『ちっ!』


ザッ、

「うおっ!?」

「きゃあ!」

史郎と結衣が真琴に捕まる。

そして、

『完全なる変身を見破るとはな…』

バサッ、

真琴の姿から一変し、空を飛ぶその姿…


「お前、魔族か!?」

『人間のくせに魔族の変身を見破るとはな。

まったく…』


「真琴ちゃんはどこだ!!」

「私なら、ここにいます。」

真琴が現れた。

『さぁ、お前も来い。』

魔族が真琴に話しかける。

「真琴ちゃん、魔族の言うことを聞く必要はないよ!!」

「…。」

スッ、

真琴は知也の横を通りすぎて魔族の前に立つ。

「真琴ちゃん…何で…」

『約束通り、この2人とお前をいただく。』

「はい。」

「真琴ちゃん!!」

「ふっ、

せ、先輩も馬鹿ですよね…

ちょっと私が親しくしただけで…

親しくしただけで…簡単に騙されて…

お人好しで…」

ポタッ、ポタッ、

涙が地面に落ちる。

「真琴ちゃん…泣いて…」

「うっさい!!

黙ってください!!

来んな!!」

目を瞑り、必死に叫ぶ。

「…真琴ちゃんはさ…

俺のこと、好き?」

「な、私は知也先輩を利用しただけで…

知也先輩のことなんか…

知也先輩のことなんか…」

『時間だ。

行くぞ。』


バサッ、

「知也!!」

史郎が叫ぶ。

「…。」

知也は動かなかった。
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