RPG学園♪
「…。」

「真琴ちゃん。」

史郎が言う。

「真琴ちゃんは知也のこと、本当は好きなのか?」


「…。

好きです。」

『それが最後の言葉か?

では、貴様の両親の魂をいただこう。』


「真琴ちゃん。

だったらもっと堂々としてな。

あいつは来るよ、絶対。」

「…。

それは史郎さんや結衣さんを…」




「違う!

俺は真琴ちゃんを助けに来たんだ!!」


バゴーンッ、


倉庫の鉄の扉が吹き飛んだ。


『誰だ!?』

「お前、真琴ちゃんに何してんだ!!」

「知也先輩!?」

「今の話、聴かせてもらった。


真琴ちゃん、

いや、真琴!

俺は史郎や結衣ちゃんじゃなくて、

真琴を助けに来たんだ!!」

『ふんっ、くだらん。

一足遅かったな。

小娘の両親の魂、いただこう。』

魔族が魂を口に入れようとする。

ガキンッ、

『何!?』

「お前は見えないのか?

自分の持ってる魂がどうなってるか。」

幸大が言う。

『これは!?

結晶化?』

「ああ。

奏や柚葉の親の魂と同じだ。


昔は力がなかったからできなかったが、今の俺なら簡単にやれる。」


『小癪な!!

こんなもの、壊して…』

…。


「壊して…何だ?

お前の力がどんなに強くとも、それは命の契約による結晶化。

壊すことは神にしかできない。

いや、神にもできない。」
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