RPG学園♪
『ならば貴様を殺して…』

「幸大、頼みがある。」

知也が言う。

「何だ?」

「あいつは、俺がやる。

俺にやらせてくれ。」

「わかった。


お前らも手出しするなよ?」

「ああ。」

「わかったわ。」

「りょーかいです。」

「…(コクッ)」

奏、柚葉、水瀬、沙耶が頷く。

『良いだろう。

貴様の魂からいただこう。』


「お前は許さない。」

ビッ、

知也は右手の人差し指と中指で正面を指差す。


『何のつもりだ?』

「乱反射しろ…

『道標』」

シュンッ、

知也の指先から光の筋が伸びる。

パシュンッ、

光は壁に当たり反射する。

パシュンッ、パシュンッ、パシュンッ、パシュンッ、パシュンッ、パシュンッ、パシュンッ、


倉庫内に光の線が乱反射した。

知也が腕を下ろすと、指先のあった場所には光の球。


『何だ?

これがどうした!!』

ドウッ、

魔族は手のひらから攻撃を撃つ。

『何!?

確かに攻撃は貴様に当たる位置だった!!』

「お前はこれが見えないのか?」

知也の手には真琴の両親の魂の結晶。

『何!?

一瞬で、いったいどうやって…』

「俺さ、魔法が使えるんだよ。

ただ、魔法っていうには異質だけど。」
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