RPG学園♪
「あ…帰ってきたか。」

幸大の鳥の形の式神が買い物袋を足にぶら下げて帰ってきた。


「何ですか?」

水瀬が袋を開けた。

「おっ、花火じゃん!!」

奏が言う。


「まぁ、夏の風物詩だ。

やらない手はないだろ?」


幸大が言う。

「だな。

どうせ、一回目が覚めたんだ。

簡単には寝付けないしな。」

知也が言う。


「待ってな。

ロウソクとライター持ってくるからよ。」

史郎がテントに入る。


バシュゥゥゥゥ、

手持ち花火がそれぞれの光を放つ。


「うわぁ…

キレイだよな。」

奏が言う。

「これも温暖化の原因よね…」

柚葉が言う。

「先輩、今度やる時は浴衣が良いです。

買ってください。」

水瀬が言う。

「私は青色の浴衣が良い。」

沙耶が言う。


「んな高いモノをねだるなよ。


…来年まで待てば、考えてやるよ。」




「知也先輩!?

それ打ち上げ用ですよ!?」


真琴が言う。

「知ってるって。

でも、それじゃあつまらないって。」

知也が手に持って火を点けた。


ボシュッ、


パァンッ、


「小さくても打ち上げはやっぱり良いよな!!」

知也が言う。

「まぁ、打ち上げが真横に進まずに真上に飛んだらな。」

幸大が言う。


「まったく、騒がしいな。

風流がないっての。」

史郎が言う。

「楽しそうだよ?」

結衣が言う。

「混ざってくるか?」

「ううん。

しー君と二人で静かに線香花火をしてるのも楽しいもん。」

「でも、これが最後の一本だぞ?」

史郎が言う。
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