RPG学園♪
「ハァッ!!」


ブンッ、

幸大の拳が空を切る。

「くそっ!!

何で当たらねぇんだ!!」

「まぁ、簡単なことだ。

お前は人間ばかり相手にしていたんだ。

魔法使いだぞ、俺は。

しかも、お前の想像を遥かに超えた力を持ってる。」

「オラァ!!」


ゴッ、

さらっ。

ガッ、

ドサッ、


幸大の攻撃は外れ、足をかけられて転ぶ。

「今まで、あんたみたいなかわし方をする奴はいたが、あんたはそれとは比べ物にならない。

何なんだ?」

「お前はスピードも威力もある攻撃だが、

ただそれだけ。」

「何?」

「そうだな…教えてやろう。

お前は攻撃を反らされている。

俺によってな。」

「んなわけが…」

バキッ、

「な!?」

幸大の顔面に摩天楼と名乗る男の拳が当たる。


「ありえない…」

「だが、これが現実。

あり得てる。」


「ふざけんな!!」

「これならどうだ?」

摩天楼は拳を出す。

「走ってきて俺に攻撃を当ててみな。」


「だったら回り込んで後ろから…」


ガッ、

「な…ガフッ!?」

幸大の顔面に再び摩天楼の拳が当たる。

「俺は一歩も動いてないぞ?」




「今の、何だ?」

奏が言う。

「お前ら、サボるな。

その桜の花びらを全て集めろ。」

「って言うかおかしいだろ、この花びら!!」

奏が言う。
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