RPG学園♪
「拾おうとしても花びらが空を舞って避けていくわ。」

柚葉が言う。

「えい!

えい!」

水瀬がぴょんぴょんと跳び跳ねる。


「…。」

沙耶が花びらを大量の見つめている。


「くそっ!!」

「オラァ!!」

史郎と知也がむやみやたらに腕を振り回す。

「しー君、腕が抜けちゃうよ?」

結衣が言う。

「結衣さん…簡単には抜けないですよ…。」

真琴が言う。




「はぁっ、はぁっ、」

幸大が息を切らす。

「そろそろギブアップか?」

「これならどうだ!!」

刀身のない刀を取り出す。

「ん?」

「『金』」

ビュッ、

刃が突き出る。

「おしい。

ほう…刃が延びるのか。」

「それだけじゃねぇ!!

『火』」

ゴウッ、

刃が燃える。

「ハァッ!!」


ドウッ、

炎の斬撃が飛ぶ。


「おっと。」

バシュウッ、

斬撃が消えた。

「『木』」

ビュッ、

木の刀身が鞭のように摩天楼を襲う。

ヒュパンッ、


「弾かれた!?」

「どうした?

この程度か?」

「くっ…

『土』」

ザッ、

地面に突き刺す。

「『土竜』」


ドウッ、

地面から土の突起物が現れた。

「当たらない。」

「『金字塔』」


ゴゴゴッ、

摩天楼の周囲の地面がせり上がり、ピラミッド型で摩天楼を閉じ込めた。


バゴンッ、

ピラミッドが破壊された。

「脆い。」

「『水』」

ヒュッ、

刀を振ると水滴が飛ぶ。

「『氷結』」


ガキンッ、

水滴が摩天楼の体に当たった瞬間、氷になった。


「喰らえ!!

『金』」

氷で動きの封じられた摩天楼に斬りかかる。

「『散り桜』」

ふわっ。

氷が桜の花びらに変わる。

「『摩天楼・桜花』」

「しまっ…」


ドヒュンッ、
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