RPG学園♪
「え?」

知也が訊く。


「奏さんと兄様は幼馴染み。

兄様と私は親戚。


そして、私と奏さんは従姉妹なのよ。」


「???

頭がこんがらがる…」

「つまりだ。

奏と柚葉の母親は兄弟。


柚葉の父方の祖父は俺の母方の祖父の親戚。


わかったか?」


幸大が言う。


「何となく。」

知也が言う。


「んで、私と柚葉の母さんは異世界出身なんだ。


ある日、母さん達は殺されたんだ。

異世界から来た魔族に。」

奏が言う。

「兄様は魔族に母が殺されたのを見て動けなくて、呆然としてた私たちを守ってくれたの。」


柚葉が言う。

「まぁ、相手の攻撃をガードするので精一杯だったけどな。

小さな結界だった。


んで、実はまだ二人の母親は死んでないんだ。

殺されたってよりは魂を奪われたんだ。


そして魔族は異世界に持っていった。


だが、すぐに俺の父さんが来てくれてな。


二人の母親の体に結界をかけてくれた。

だから魔族も魂を食うことも壊すこともできない。


俺は二人の母親の魂を取り返すって約束をしたんだ。


しかも、奏と柚葉と一緒に。


そうすれば、魂を取り返したらすぐに二人は母親と再開できるからな。」


幸大が言う。

「か、感動だ!


愛する者の母親のために異世界の魔族を倒そうとするなんて!


応援してるぞ!!」

知也が泣きながら言う。
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