RPG学園♪
「…誰もいないのか?」

知也が言う。

『人間が魔族に挑むなど…久しいな。』

「誰だ!!」

史郎が言う。


『貴様らは死に逝く。』


「どういう…」

知也が言いかけた時。


ビキッ、

ビキキッ、

「床に亀裂が…」

柚葉が言った瞬間…


バゴンッ、


「「うわぁぁぁぁ」」

一斉に落ちる。


「くそっ…

真琴!」

ガッ、

知也は落下しながら真琴を掴む。

「知也!!

お前は戻って先に進め!!」

知也よりも先に落下している幸大が言う。


「わかった!!

真琴、しっかり掴まって。」

「はい。」


「『ライナーフォーム』」


ビビビッ、

光の道ができる。

「どこか合流できる場所で待ってる。」

知也は言い残し、真琴と共に光の道を滑り、昇っていった。






ドサッ、

「大丈夫か?」

幸大は両手に抱えた沙耶と水瀬に言う。

「…(コクッ)」

「もちろんです。」



「幸大〜!」


真上から奏が落下してくる。


「よっ…と。」

ガシッ、


「大丈夫か?」

「当然。」



「兄様、危ないわよ?」


ドガッ、


ドサッ、

幸大が柚葉に衝突されて倒れる。

「あら…兄様。

やらしいわね。」

「それが人の顔面に着地した奴の言うことか?」

幸大が言う。
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