RPG学園♪
「幸大!!

助けてくれ!!」

結衣を抱き抱えた史郎が落下してくる。


幸大は刀身のない刀を構える。

「五行『水』

『水風船』」


水晶の刀身を丸く振ると巨大なシャボン玉らしきモノが現れた。


バイーンッ、

トランポリンのように史郎を受け止めた。


「『縮』」

シャボン玉は徐々に小さくなり史郎は無事に着地した。


「助かったぜ、サンキュー。」


「道が2つある。

二手に分かれるか。」

幸大が言う。

「幸大、こっちにしようぜ?」

奏が右の通路に一歩入る。

「私もこっちが良いと思うわ。」

柚葉も奏の横に並ぶ。

「こっち。」

沙耶は左の通路に一歩入る。

「私の勘もこっちだって訴えてますよ?」

水瀬が言う。


「…どっちでも良いんだが…」

幸大が言う。


「しー君、危ない!!」

後ろで幸大たちのやり取りを見ていた史郎。

その史郎に部屋の飾りかと思われた甲冑が巨大な斧を振り下ろす。


「マズイ!!

『土』

『金剛石』」


ガギンッ、

幸大がギリギリの場所で斧を防ぐ。

「史郎、平気か?」

「ああ。

しかし、ダイヤの刀身かよ…」


ボゴッ、

床が凹む。

「くっ!?

床が抜ける!!」


バゴンッ、

再び床が抜けた。
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