RPG学園♪
「お前らはそのまま通路を進め!!

そして知也と合流しろ!!

俺達も後で合流する。」



幸大が落下しながら言う。

「わかった!!」

「兄様!

待っているわよ!」


「こっちは任せて。」

「先輩〜!

気を付けてくださいね〜!」





「幸大!!

着地はどうすれば良いんだ?」

「地面が見えるし、通路も見えるな。


そのままでいい。」


ガンッ、

幸大は一緒に落下している甲冑に触れた。


「五行

『金生水』」


バシャッ、

大量の水に変わった。



ザバンッ、


幸大たちは水に飛び込み、

通路によって徐々に水が引いていった。


「はぁ、はぁ、

水飲んじまった。」

史郎が言う。

「私も…」

結衣が言う。

「水に入る前に心の準備しておけよ。」

「あんな状態でできるか!!」


「さて、通路は一つか。

甲冑もないし…

この道を行くしかないな。」


「ああ。

結衣、行くぞ。」

「うん。


あれ?

この通路、大きな傷が一つ、

ずーっと続いてるよ?」

「刃物か?

何かを引きずったのかもな。」

史郎が言う。

「いずれわかるだろ。」

幸大たちは奥に進んだ。




しばらく進むと広い場所に出た。


「おい、あれ!!」

史郎が指差した先には魔族が倒れていた。

魔族は甲冑が持っていた斧で真っ二つになっていた。

「…死んでる。

…さっきの水に斧が流されたのか。


落下してた時に甲冑の手から斧が離れてたんだな。

それで水に変わらなかったのか。」
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