RPG学園♪
『通りたければ通れ。

もちろん、身体が通れる状態で扉までたどり着き、

扉を開けれるか…

保証はできんがな。』


「知也先輩、ライナーフォームなら…」

「ああ。


『ライナーフォーム』」

フッ、


光の道が扉までの一本道を作る。

「俺が先に行ってまずは扉を開けてくるよ。

ハッ!」

光の道に乗り、


フッ、

知也が扉の前に現れた瞬間。


サッ、

「な!?」

フッ、

知也は元の真琴の隣に戻った。

「知也先輩?」

「今の…」

バシュッ、


「ぐあっ!!」

知也の腹部から血が噴き出す。

横一線に刀傷。

「大丈夫ですか!?」

真琴が言う。

「大丈夫。

傷は浅いから…

ただ、血が流れるよりも速く斬られたから血が出る際に強く吹き出したんだ。」


『やはり浅かったか。』

「お前…何なんだ?」

知也が訊く。

『それは私の言葉。

貴様は私の感知するスピードを超えて扉の前にたどり着き、

私の刀が完全に貴様を斬りつける前にそこにまた戻った。

そのせいで傷は浅い。

いったい何をした?』


「俺は光の道に入ってる間。

周りの時間は止まってる。

つまり、瞬間移動と同じさ。」

知也が言う。
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