RPG学園♪
「勝ったぜ?

先に進むからな。」

知也が言う。

『人間が愚かなのか…

人間を愚かだと思い続ける私が愚かなのか…



私は悩み続けたが…答えは、解らずに、


私は消えるのだろうか?』


「あの…私はまだ、長くは生きてないですけど…」


―世界はあなたが思うよりもずっと大きくて、広くて、

すごいと思います―



『…そうだな。』

真琴の言葉にとても安堵した表情を見せた。


「あの…うまく言えないですけど…


世界を恨まないでください。」



『私は、誰かに許されたかったのかも知れない。

そして、言われたかった。』


―恨むな―

『ただそれだけだ。

それだけのために私は…

人を…』

「あんたは本当に人を恨んでたのか?」

『解らない。』

「…。」
―世界を恨みたかったのに

恨めなかった


     どうしたら良いか解らなかったから人を殺したのかも知れない



誰かに…

そう…誰かに…恨んでほしかった―


ザァァァァァァァッ、

塵に変わった。



「真琴、行こう。」

「あの、知也先輩。」

「ん?」

「何でこの人は恨まれたかったんですか?」

「俺にも解らないけどさ…

多分、

恨むってことと、恨まれるってことを知りたかったんだと思う。」
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