RPG学園♪
「…難しいですね。」

「よく言うじゃん。

愛して欲しかったら、自分が愛せ。


逆に愛したかったら、愛してもらえ。」


「それと何が…

あ!」

「恨みたかったら、恨まれろ。

ってことかもな。

多分、あいつはさ、自分のことより他人のことを考える奴なんだよ。」


「でも、最初から恨んでたなら…


???

解らなくなってきました…」

「まぁ、難しいことは俺達には解らないってことだ。」


「ですね。」


「さて、

他の皆とも合流しないとね。」

知也が言う。

「あの…」

「ん?」

「手、握って良いですか?」

「え、あ、も、もちろん。」

「知也先輩の言葉、嬉しかったです。」

「俺の?

何か言ったっけ?」

「…はい。

心のこもった言葉でしたよ。」




知也と真琴は先に進むと、


広間に出た。


「知也!?」

そこには幸大たちがいた。

「幸大、史郎、結衣ちゃん!!」

「知也、怪我してんのか?」

「ああ、まぁ、そんなスゴい怪我じゃないけどな。


って言うか何でここに?」



「実は、落下してからいくつかの通路があってな。

ここは全ての通路と繋がってるみたいだからここで待ってりゃ誰かと会えるってことだ。」

史郎が説明した。


「…あいつら大丈夫かな。」

幸大が呟いた。

「心配性だなぁ…」

知也が言う。
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