RPG学園♪
壁が動き、ガラス張りになった。


『どう?

皆、可愛いでしょ?』

ガラス張りの壁一面に少女の生首。


「あなたは何人殺したの?」

『僕は殺してはいないよ。

オモチャを壊したのさ。

いちいち数なんか数えてないよ。

数えきれないもん。



さて、君たちはどのくらいで…


壊れるのかな?』



男が歩き出した。


「水瀬…」

「いや、怖いです。

先輩…先輩…」


パンッ、

沙耶が水瀬の頬を叩く。

「水瀬…立って。


殺された者を想うのならば…ここで立ち上がって。」

「さ…沙耶さん…」

「あの狂人に抗う力のなかった少女たちのためにも…


抗う力のある私たちが立ち向かわないといけない。」

「…。」


「私たちは幸大に守られる愛玩の存在ではないし…

幸大もきっとそれを望んでない。」


「沙耶さん…」
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