RPG学園♪
ガンッ、


「私だって…少しは戦えますよ?」

杖で包丁をガードした。



『おやぁ?』

「沙耶さん、次は私が引き受けます。

魔力を溜めて、一撃で仕留めてください。」


「わかった。」


ヒュゥゥゥゥ、


沙耶の杖に魔力が集まり始めた。


ガキンッ、

「くっ…

攻撃を受け続けたら杖が折れちゃいますね。」


ブンッ、

包丁を振り下ろす。


ガッ、

水瀬は杖で包丁の刃を横から叩き軌道を逸らす。

「『ホーリートラップ』」


ブワッ、

天使の羽が視界を覆う。


「水瀬…力は溜まった。


でも、命中率は低い。」


「大丈夫ですよ。

そのために皆さんに力を貸してもらいますから。


皆さん、お願いしますね。」


『頑張って…お姉ちゃん。』


「『不動明王剣印にて九字を切りて九字結界と成す


臨兵闘者皆陣烈在前!!』」


水瀬の発した言葉が文字となり現れ、

それはそれぞれ一本の線になり、縦五本、横四本の格子状になり男に当たる。


バチィッ、

『う、動かん!?』

「私の魔力を全て呪力に変換しても九字結界は本来は作れませんが皆さんの力を貸していただいたので。


ちなみにこれも先輩直伝です。」
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