RPG学園♪
「水瀬、

幸大から技を教わったのはあなただけじゃない。」

「ふぇ?

じゃあ…沙耶さんも?」


「…(コクッ)」


沙耶が杖を構えた。


「『五行

火、土、金、木、水

互いを生じ、互いに克つ

自然の摂理


その奥にありし真理を用いて汝を滅ぼす』」


杖が強い光を放ち始める。

「ふやぁ〜。

沙耶さん、すごい魔力です…」

水瀬が驚く。


「『イグニス・ヒュムス・アウラム・アクア・リグナス


インビセム・コントラリウス・クレオ

インビセム・コントラリウス・エクスペロ


カエレスティス・プロビデンティア

アフェロ・プロフリゴ』」


フッ、

杖の光がまるで男に吸い寄せられるかの様に男に向かっていった。


ヴゥンッ、

光が収束を始めた。


そして、



光が男を包んだ瞬間…


パシュウッ、


光が消えた。


「あれ?

もしかして倒したんですか?」

水瀬が言う。

「…(コクッ)」

「何か呆気ないですね。

それに…跡形もなく消えちゃいましたし…」


「今のは幸大直伝の無に帰す呪術。

それを魔法でアレンジした。」



ザァッ、

「え?

皆さんも言っちゃうんですか?」

水瀬が幽霊に言う。

『お姉ちゃん…

ありがとう』


「…今、私にも聞こえた。」

沙耶が言う。

「おかしいですね?

この眼鏡以外で幽霊が干渉できるなんて…」
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