RPG学園♪
バゴンッ、


殴られて吹き飛ぶ。

「本物の熊より力が強いじゃん!」

奏が言う。

「逆に奏さんは本物の熊と戦ったのかしら?」


タタタンッ、

柚葉は壁を使った三角跳び。


敵の背後に周り斬りつける。


「キャアッ!!」

ナイフが触れる前にヤマアラシの毛が手に刺さった。


「伸びるなんて厄介ね…」



『ほほう。

人間がこれほどの運動神経を持つとはな。』

「後ろからは不味いわね。」


『その髪の長い女を生け捕りにしろ。』


『ハイ』


「私に用かしら?」

ヒュッ、

何かが柚葉に飛んでくる。

カンッ、

ナイフで弾く。

「針?

…!?」

ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ、


タンッ、

飛び退けてかわす。

「まさか…ヤマアラシの毛、かしら?」

『その通りじゃ。』


ビュビュッ、

大量に飛んでくる。

ガガガッ、

何本か防ぐが…


「ぐっ…!!」

数本が刺さる。


「柚葉!?」

ガガガッ、

「くっ、柚葉を助けたいけどこっちはこっちで手一杯だ…」

奏は針から逃げ続ける。


シュルッ、

蛸の足に捕まった。


『ひっひっひっ。

さて、この場でお前の身体の奥底まで調べてやろう。』


「おあいにく様!!」

カッ、

閃光弾が爆発した。


その隙に柚葉は蛸の足から逃げる。
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