RPG学園♪
『くっ!!』

ヒュッ、

『速度が上がっただと?』

「その化け物が捕まえたのは私の付けてる重り。

そうでなきゃ、簡単に蛸の吸盤からは抜け出せないわよ。」


『重りを使っていたとはな…』

「オラァッ!!」


ドゴンッ、

「まじでダメージがないのかよ…」

奏が焦る。

「だったら、柔らかそうな頭を…」

「奏さん、待ちなさい。」

「何だよ!?」

「さっきの私の時の見てたかしら?


髪の毛はヤマアラシの針。

拳を出したら二度と殴れなくなるわよ。」



「ちっ!」

『ふぅ。

馬鹿みたいに突っ込めば良いものを…』


「うっせぇぞ、くそじじい!!

誰が馬鹿だ!!」

「間違いなく奏さんのことよ。

現に、私が止めなきゃ突っ込んでたわよね?」


「うっさい!!」


『もっと女らしくしてはどうじゃ?


それでは嫁に行く当てがないと思うがのう。』
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