RPG学園♪
その頃



奏たちは走っていた。

「ハァ、ハァ、ハァ…

ところで、どこにあるかわかってるんですか?」

水瀬が言う。


ピタッ、

奏が止まる。

「柚葉、知ってる?」

奏が言う。

「知るわけないじゃない。

初めて来た場所なのよ?」

柚葉が言う。

「えぇ!?

だって、今、いくつも部屋を通り過ぎましたよ?」

真琴が言う。

「どうする?

今、来た道の途中にあった部屋を手分けして見てくる?」

結衣が言う。

「この状況でバラバラになるのは危険。

それに魂は魔族にとっては重要なモノ。

特にプライドの高い彼らにとって食せない魂は必ず食らおうとしているはず。


そのようなモノを普通の一室に置くとは考えられない。」


沙耶が言う。


「た、確かに沙耶の言う通りな気がする。」

奏が言う。


「ちなみに沙耶さんはどこだと思う?」


「私はわからない。

でも幸大たちと合流した時にしていた話を聴く限り、


この城の城主なる者の部屋、

または城主が常にいるであろう場所が妥当。

人間で言うところの玉座。」


「沙耶さんスゴいですね!!」

真琴が言う。


「今のはあくまでも推測。」

「取り合えず行きましょうよ!!」

水瀬が言う。
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