RPG学園♪
『君たちに時間があるとは思えない。

城に魔力が溜まっているのが解るだろう?

ここから何が起こるか…

それは確実に君たちにとって良くないことだ。』

「知也先輩たちが来るのを待った方が…」

真琴が言う。

『ふぅ…

まったく…

ならこんなことをしようか?』


カランッ、

魂の結晶を地面に落とす。

そして…


ガンッ、


踏みつける。

もちろん結晶は割れない。

だが、

「てめぇーーーーーーーー!!」


奏がぶちギレた。

「『エンジェル・ベッド』」

バフッ、

水瀬が魔法で奏の目の前に雲に近い煙幕を張る。


「落ち着きなさい。」

柚葉が奏を掴んでいた。

「でも!!」

「これは相手の作戦よ?

兄様のお父様がかけた術はあんなことじゃ破壊されないわ。

それに、私たちがやるのは踏みつけられようと、泥をつけられようと、


取り戻すこと。


兄様は私たちならできると思って私たちを先に行かせたのよ?


だったら、

兄様の期待に答えるのが、良い女の役目よ?」


「でも…どうすんだよ…」


煙幕が消えた。


『おや?

また仲間が止めましたか。


もうそろそろ終わりにしましょうよ…』
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