RPG学園♪
「じゃあ勝てないんですか?」

水瀬が言う。




「幸大!!

ライナーフォーム、行けるぞ?」

知也が言う。


「今のまま使っても勝てない。

知也はもう少し魔力回復に努めろ。」


「わかった。

幸大…

お前なら、なんとかできんだろ?」



「…。


ああ。

俺には最強の仲間がついてるからな!」


幸大が言う。


「お前ら、頼みがある。


五行の位置、つまりは五角形の頂点にお前らには行ってもらいたい。


沙耶、お前は五角形の中心部に。」


「わかった。」

「それだと四人だから五角形はできないだろ?」


「いや、

五角形の頂点の1つはアイツだ。」

城の敵を指差す。


「あいつを土の位置。


そして、俺は木の位置に。


水瀬は水の位置。


つまり、俺から見て右側の頂点。

土と水の間、金の位置に柚葉。



俺と敵の間の頂点は奏。

火の位置だ。」





それぞれが位置についた。



「沙耶!!」


「わかった。」


ガガガガガガガガガッ、

地面に線が彫られた。


一筆書の星。



沙耶が指で印を結ぶ。


「『土は水に克つ

水は火に克つ

火は金に克つ

金は木に克つ



…。


木は土に克つ』」


沙耶が言い放つと地面に彫られた線が光る。
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