RPG学園♪
「『五行 相克

急ぎて律令の如く成せ


木克土

急々如律令』」


ザァッ、

木の位置と土の位置を繋ぐ線を膨大な力が流れる。

木の位置、幸大から土の位置、敵へと。



ざわっ。




メキメキッ、

バキッ、


ガサガサッ、


ズァーッ、



「ふぇ〜。

お城に草が生えましたね…」

水瀬が言う。


城には草以外にも、

苔や蔦、木の根などが生えていた。


ガラッ、

城が少し崩れる。


「すごい…

幸大、これなら…」

奏が言う。


「ああ。」

「兄様、周りの草や木が無くなってるわ。」

「それを使ったんだ。

同等の時しか使えないなら同等の力になるように周りから力を…


そういうことだ。


知也!!

止めに入るぞ!!」

「ああ。

何でも言ってくれ。」



「ライナーフォームだ。

ただし…あの敵を貫通させて他の障害物には反射するように、な。」


「俺にはそんな細かいことは…」

「何のために真琴ちゃんや史郎、結衣がいると思う?



良いか?

知也はいつも通りのライナーフォームの作り方。

真琴ちゃんは史郎と結衣から魔力をもらい、ライナーフォームの調整をして敵を貫通させてくれ。」


「どうやって調整を?」

真琴が言う。
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