RPG学園♪
「オッス、幸大も来たか。

調度よかった。」

少年が教室に入ってくる。

「ああ?

史郎、何が調度よかったんだ?」

幸大が訊く。


「今な、武闘家学科のお前の知り合いと、昨日入学式を終えた盗賊学科の1年の女子が、他の生徒と言い争いをしてんだよ。」

史郎が言う。


「…で?」

「いや、内容が、総合学科は落ちこぼれじゃないってその2人が言っててな。


でも、俺や知也じゃさ、落ちこぼれじゃないって主張しても説得力ないだろ?

お前なら説得力があるだろ?」


史郎が言う。


「…はぁ。

俺もそんなすごいことはできないし、成績はお前らと毎回ギリギリのせめぎあいだろ?」


幸大が呆れながら言う。


「じゃあ、3人で行こうぜ?」

知也が提案した。






武闘家学科、二年生教室



「何度言ったらわかんだよ!

総合学科は落ちこぼれじゃねぇんだよ!」

ショートヘアの女子が言う。


「あんたの頭、腐ってんの?

あそこは常に馬鹿でクズが集まるのよ!」


「僕の知ってる兄様はそこら辺の人になんか負けないよ!」

背の低い少女が言う。


「あんたは新入生だから解んないかも知んないけど…

卒業後の異世界で総合学科の奴が生き残る確率は0なんだよ!」
< 2 / 204 >

この作品をシェア

pagetop