RPG学園♪
「なぁ、幸大。

テスト勉強してんの?」

奏が訊く。

「してると思ったか?」

幸大が言う。

「いや、一応訊いただけだけど。」


「先輩は勉強しなくても平気なんですか?」

水瀬が訊く。

「俺は実技が得点源だからな。」

「私は初めてだから解らないですけど実技って異世界のモンスターを召喚してもらってそれを倒すんですよね?」

水瀬が訊く。

「ああ。

実技は選択制だからな。

筆記が良い奴は実技はしないらしい。

3人はどうすんだ?」

幸大が言う。


「私は土日に家に帰って兄貴たちに勉強も実技も教えてもらう予定。」

奏が言う。


「私は筆記で十分な点数がとれるから問題ないわ。

なんなら、兄様の勉強も見るわよ?」

柚葉が言う。

「いつのまにかブレスレットを外してるし…

てか、年下に教えてもらうなんて嫌だ。」

幸大が言う。

「私は筆記がギリギリですけど僧侶学科なのでモンスターを一人で倒す力はないので、筆記のみをただひたすらやろうかと…」

水瀬が言う。


「…そうか。

ま、テスト頑張れよ。」

「幸大、俺には訊いてくれないのか!?」

知也が涙目で言う。

「追試の常連が何をほざいてんだ?」


「こ、言葉で殺される…」
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