RPG学園♪
放課後


この学園は部活動がない。

魔法などの使用があった時に本人の無意識での発動や暴走なども考慮され、部活動は創設されない。

そのため放課後は居残り自習をする者だけが残っている。



グラウンド


幸大、奏、柚葉、水瀬がいた。


「式神、『人』」

五枚の札が白い人の形になった。


「この五体の式神は能力は武闘家。

力は奏がギリギリ勝てる程度。

時間は30分。

じゃあ、頑張れ。」


ザッ、

式神が三体、動き出す。

「くっ!」

ガガッ、ガッ、

ババッ、

シュッ、

ガッ、


奏と式神の攻防。



ヒュッ、

ビッ、

ドゴッ、

「ぐっ…

マジかよ…

ざけんな!」

ガキッ、ババッ、

ドウッ、

「どうだ!?」

奏に殴られた式神は体勢を少し崩しただけ。


「奏さんも苦戦してるわね。」


ダッ、

式神は柚葉に向かって走り出す。

「せっかちね。」

ヒュッ、

ビッ、

「ふぅ。

私のスピードに反応するなんてさすが兄様だわ。」

ヒュッ、

柚葉が式神の前に高速で移動しナイフを振る。


ビッ、

わずかにかすっただけ。

式神は避けながら攻撃を出した。

タンッ、

距離をとる。


「危なかったわ。」
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