RPG学園♪
「はいはい、道を開けてくれ!

話題沸騰中の総合学科のお通りだ!」

知也が言いながら人混みを進む。


「幸大!」

「兄様!」



「よう、奏に、柚葉。」

幸大はショートヘアの武闘家学科の少女を奏、

もう一人の少女を柚葉と呼んだ。


「なんだ、2人とも落ちこぼれの知り合いなんだ。」


「落ちこぼれじゃ…」

「奏、取り合えず落ち着け。」


「だけどよ…」

「はぁ。

史郎、場をおさめてくんないか?」


「そうだなぁ…

じゃあさ、この総合学科の幸大とその他の学科で勝負ってのはどうだ?


そっちは5人一組。

こっちは幸大が一人だけ。」


史郎が言う。


「ははは!

馬鹿じゃねぇの?

総合学科に負けるわけねぇし。」

周りが大笑いする。


「だったら、受けるよな?

この勝負。


それとも、逃げるか?」

「何だと!?」

史郎が煽る。


「もし、幸大が負けたら、総合学科の俺達3人は学園を辞める。


もし、幸大が勝ったら何でも言うことを聞いてもらう。」


「上等じゃん。」


「成立だ。

時間は昼休み。場所はグラウンド。


武器や杖は自分の好きなモノを使ってかまわない。


ルールは、そっちの奴ら全員か幸大が負けを認めるか、気絶を含む戦闘不能になったら終わり。

後は何でもありだ。」
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