RPG学園♪
「私も、昨日何があったのか聴かせてほしいぜ。」

奏が言う。


「私も気になるわ。

兄様、事細かに説明してくれないかしら?」


柚葉が言う。


「場合によっては先輩を拷問にかけなければなりませんね。」

眼鏡を光らせながら、水瀬が言う。


「べつに良いぜ。

って言っても沙耶の魔法の練習を手伝っただけだがな。」

「なんだ、じゃあ、話さなくて良いや。」

奏が言う。

「それより、沙耶の分の椅子が無いな…」


「ここで良い。」

ぽんっ。


「な!?」

沙耶は椅子に座った幸大の上に座った。

「幸大、お前!」

奏が言う。

「なぜお前が怒る!?」


「兄様、これはどういうことかしら?」

柚葉が肩を掴む。


「ちょっと、柚葉、力が入りすぎてるから!」


「先輩…私を差し置いて他の子に手を出すなんて…

許さない。」


「水瀬、怖い!怖いから!」


「ダメだった?」

沙耶が訊く。


「取り合えず、新しい椅子を持ってくる。」



そして、場が収まり、椅子を調達するのに10分使った。



「先輩、もしかして、沙耶さんもハーレムに加える気ですか?」

水瀬が言う。

「俺はそうしたいけど、沙耶次第だな。」


「ハーレム?」
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