RPG学園♪
「ぷっ、あははは!」

奏が笑う。

「いや、笑うところじゃねぇだろ。」


「いえ、兄様。

十分な笑いどころだったと思うわ。」


柚葉が総合学科の教室から出てくる。


「はぅ〜。

先輩〜私にも言ってくださ〜い。」

水瀬が紅くなった頬を押さえながらクネクネ動く。


「…。」

沙耶が幸大に近づき…


ぎゅっ。

抱きつく。


ピシッ…


見えない何かに亀裂が入るかのように空気が不穏なモノになる。


「…幸大〜。」

拳を握った奏が近づき…


ぎゅっ。

「さっきは殴って悪かった。」

奏が抱きつく。


「あら、奏さんもやるわね。

兄様、私も受け止めてね?」

「え?」

ぎゅっ。

柚葉が飛び付いてきた。


「皆だけズルいです!


先輩、私も行きますよ、えーい!」


ぎゅっ。

むにゅっ。


「ちょっ、水瀬、む、胸が顔に…」



「くっそー、羨ましいぜ!」

知也が言う。


「巨乳眼鏡…やはり恐ろしいな。

あいつも眼鏡をかけてくれたらな〜。」

史郎が妄想を始めた。
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