RPG学園♪
「いや、沙耶は式神は簡単に倒せるんだよ。

ただコントロールが苦手なだけだ。」

「でも、先輩と組んだら私は回復専門ですから先輩が守ってくれますよね?」

「あれ?


水瀬って魔力足りなくて回復できないって…」

奏が思い出したように言う。

「そ、それは…」

「水瀬。

戦わなくても、俺が守れない時に逃げたりするための力が必要だ。

今だって式神から逃げるけど、逃げ切れてない。

いずれ追い付かれてしまう。」


「…。」


「とは言え、魔力を増やすのは一朝一夕じゃ難しいからな。


水瀬、杖術をやってみるか?」


幸大が言う。

「杖術?」

「剣で戦えば剣術。

棒で戦えば棒術。


お前が手に持ってる杖。

それで戦えば杖術。


俺で良かったらマンツーマンで教えるけど?」


「マンツーマン…

手取り足取りですか?」

「ああ。」

「手取り足取り…ふへへ。

先輩、お願いします!」


「水瀬さんから不純な動機が溢れ出てるわよ?」

柚葉が言う。

「そ、そんなことないですよ!」

「じゃあ、さっそくやるか。」


幸大は水瀬の後ろに周り後ろから手を伸ばし、杖を握った水瀬の手を上から握る。
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